アスファルト乳剤とは

どのように作るか

アスファルト乳剤の効果発現メカニズム

どのように,どこに使われるのか

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アスファルト乳剤とは

主に道路舗装のバインダーとして使用されるアスファルトは,常温で粘稠性の大きな半固体の材料であるため,このままではバインダとして使用できません。
アスファルトを使用するための主な手段としては,以下の3つの方法があります。

 @加熱溶融して粘性を下げる
 A溶剤でカットバックして粘性を下げる
 B乳化して粘性を下げる

 加熱溶融する方法が最も一般的に行われており,加熱アスファルト混合物はこの方法に分類されます。
溶剤を用いてカットバックする方法は補修用常温混合物などに使用されていましたが,最近では環境保護の点から,あまり使われなくなってきています。
乳化する方法は,水中にアスファルトを分散させ,見かけの粘性を大幅に低下させることを利用したもので,アスファルト乳剤はこの方法によって作られます。

 アスファルト乳剤の特長は,常温で散布や混合ができるため,従来の工法と比較して省エネルギーかつCO 2の抑制に寄与するなど環境に優しいばかりでなく火傷や火災の危険もなく取り扱いやすく極めて安全性が高い,という利点があります。